フランス旅行記…⑫
記憶を頼りに進む道のり。地下足袋に袴ズボン+ジャケットにボディバック、そして侍頭は着物ほどのインパクトは無いにせよフランス人からしたら珍しいものだったと思う。
すれ違う誰もが目を大きくして上から下に観察する。最終的に視線が止まるのは地下足袋だった。アニメのNARUTOでフランスでは忍者ブームだという一部の情報を信じ、調査気分で揃えた「忍者みたいな格好」一式の着衣は、街歩きの楽しみを演出するアイテムとなった。小さな男の子が地下足袋を指差して驚いた姿を見たときにそれを強く感じた。
歩くからこそ見える景色を楽しんだ。
そろそろ目的地に辿り着く…かな?と思って歩くが…目的地のギャラリーが見つからない。「確かこんな建物が…」と記憶を辿っても見当たらない。ガイドさんからもらっていた地図を見て…通りにある地図パネルを見て…位置を確認して…ここがどこだかわからない。いわゆる迷子になっていた。
迷子になって不安な気持ちになっていた時…携帯が鳴った。
仕事でフランスに来ていたファンボギの高橋氏からだった。「山田さん。今どこですか?」フランスで携帯でから聞こえる日本語がとてもありがたかった。「いま今夜のプレゼン用の食材を仕入れにマーケットに来てるけど、よかったらlunchどーですか?」というお誘いだった。
スマホナビでマーケットの位置を検索すると…地下鉄で27分との事で、せっかくのお誘いを断る流れとなった。
※ファンボギのホームページです。
…スマホナビでギャラリーまで案内してもらえば迷子から抜け出せる!その事に気づき早速検索を…しようと思ったが…
住所がわからない。ギャラリーの名前も分からない。あせった!!
パリ市内で主催の会社ホームページに行き、DISCOVER JAPANESE ARTページを検索し、会場を探して…ナビに反映させて…ナビ開始。わりかし近くには居たことがそれでわかり安心した。自撮り棒に取り付けたスマホを見ながら再びギャラリー目指して歩きはじめた。
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